-Over view-
「 PRISM(プリズム)」とは、ガラスなど透明体の三角柱で、光を屈折・分散させるもの。」
上記の「プリズム」という言葉から得られるイメージを、照明デザイン(ライティング)としてインストール。空間ごとに、光のバリエーションを持たせました。
-Detail-
①面発光の両面ボトル棚
薄い石が発光する壁面のボトル棚と、ミラー効果のある天井材の映り込みを利用して、伸びやかな印象の空間に仕上げました。
②落ち着いたラウンジ風のホールA
直線的な光とアッパー照明、ブラケットライトなどの“光のレイヤー”を配置することで、落ち着きのあるラグジュアリーな空間を演出しました。クッション貼に見える壁面はタイル材(不燃材)。
③印象的な景色を見るようなホールB
ミラー材をグラフィックの形に銀抜き加工し、その裏面から照明をあて発光させるデザイン。高級感を感じさせるホールAとは趣向を変えた空間に仕上げました。
-Designer’s Voice-
プリズムという名前を継承する上でのデザインポイントは、光の表現方法を石の面発光、筋光、ミラー面発光などでバリエーションを付けることにした。
薄い石材越しの面発光部分はマテリアル自体の色を拾い、柔らかな印象に。
筋光の表現では内包するの素材のハレーションやカタチによる滲んだような光で揺らぎを。
ミラー面発光は木のグラフィックで銀抜き加工しているので、柄部分が中から発光し、それが周囲のミラーと映り込み事により、まるで森に迷い込んだようなイメージを表現している。
光というものが織りなす印象の違うそれぞれの空間である。(Miki Orihara)
Design Miki Orihara
Graphic design Kei Sakai
Project member Satomi Otsuka